東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事が代表を務める会社が、大会スポンサーだった紳士服大手『AOKI』から、約4500万円を受領した疑いがあることが報じられました。
高橋さんは容疑を否認していますが、本当のところはどうなんでしょうか。
電通専務出身という肩書きも気になります。
そこで今回は話題の高橋さんの学歴や経歴を調べました。
さらに、サッカーのワールドカップなど様々な国際大会に関わった高橋さんの余罪や逮捕の可能性についても調べましたので併せてご紹介します。
高橋治之『AOKI』から4500万円受領
こちらが7月20日に報じられたニュースです。
【東京地検】五輪組織委元理事がスポンサー企業から現金受領かhttps://t.co/KG3NidNjNK
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 20, 2022
高橋治之元理事が、大会のスポンサー企業だった紳士服大手「AOKI」を展開するAOKIホールディングス側から、現金を受領していた疑いがあることが20日、関係者への取材で分かった。
報道によると、高橋さんは取材にこう答えていて容疑を否認しています。
高橋元理事はJNNの取材に、「AOKIとは昔からつきあいがあり、報酬はスポーツコンサルティングの正当な対価だった」「オリンピックについて便宜をはかったことはない」とコメントしてます。
引用元:TBS NEWS
高橋さんは招致委員会から9億円もの資金を受け取り、五輪招致のロビー活動をしていた疑惑でも4月にニュースを騒がせました。
色々とお金関連の黒い噂が出ていますが、世間の皆さんはどう感じていらっしゃるんでしょうか。
世間の反応
今回の報道に対する世間の反応がこちらです。
やはり高橋治之氏だったか。
森喜朗・元首相にも極めて近い人物。
元電通専務だった高橋治之に収賄の捜査の手が伸びている。 これに関連しての竹中平蔵がパソナ会長を辞職するのか…
高橋治之氏の実弟は亡くなった高橋治則氏。治則氏は破綻したイー・アイ・イーっていうリゾート会社を経営していた。 同社のメーンバンクは旧長銀であり越山会の女王故佐藤昭子氏とも昵懇だった。イー・アイ・イーが政財界に途方もない額のカネをばら撒いた。つまりは治之氏は政商なんですよ。
いろんな人の名前が出てきてびっくりしますが、特捜の捜査で色々明らかになってくるのでしょうか。
そんな高橋さんの人物像からみていきたいと思います。
高橋治之の学歴

高橋さんは1944年4月6日生まれの78歳で、出身地は東京都になります。
それでは高橋さんの学歴から見ていきましょう。
出身大学
慶応義塾大学法学部 偏差値67.5

高橋さんの出身大学は私立大学の最難関のひとつである慶応義塾大学法学部で、1967年3月に卒業されています。
元皇族の武田恒治さんとは高校時代からの同級生でした。

その関係で、恒治さんの弟であるJOC会長の竹田恆和さんとも交友関係が長いとされています。

竹田恆和さんとの関係については後述します。
出身高校
慶応義塾高校 偏差値76

高橋さんの出身高校は日本の最難関高校のひとつである、慶応義塾高校です。
高橋さんが幼稚舎から高校までどの段階で慶応に入られたかまでは分かりませんでしたが、大学までエスカレーターで進学したようです。
電通出身の華麗なる経歴
次に高橋さんの大学卒業後の経歴を見ていきましょう。
大学卒業後、高橋さんは1967年4月に大手広告代理店の電通に入社します。

電通時代は同社スポーツ事業局の中心人物として「日本のスポーツビジネスを変えた男」と言われる
引用元:Wikipedia
高橋さんはサッカーJリーグの創設や、2002日韓サッカーワールドカップにも深く関わった人物として有名です。

電通での経歴はこちらになります。
・1967年4月 入社
・1993年1月 東京本社ISL事業局長
・1997年1月 総本社プロジェクト21室長
・2000年7月 国際本部海外プロジェクト・メディア局長
・2001年6月 常務執行役員
・2003年6月 上席常務執行役員
・2004年6月 常務取締役
・2007年6月 専務取締役
・2009年6月 電通顧問就任
社長にこそなれませんでしたが、ご覧いただいたように、華麗なる出世街道を進まれた方です。
竹田恆和との関係
2018年12月、竹田さんが五輪招致を巡ってフランス検察捜査当局に捜査対象とされたことがありました。
容疑は東京五輪招致を巡る贈収賄に竹田会長が加担したという容疑でした。
こちらの件に関しては、当時日産のカルロス・ゴーン会長が、役員報酬に係る不正で東京地検特捜部に逮捕された事件に対する日本政府へのフランス政府からの報復という見方もありました。
この件で、主だったIOC委員への贈与、いわゆるロビー活動を行なっていたのは高橋さんでした。
竹田さんが関与していたかまでは判明しませんでしたが、東京五輪開催を待たずに2019年3月の任期満了をもって、JOC会長の退任を発表しました。

この辺りから、オリンピックに対する世間の風向きが変わりましたよね。
そして、今回の報道に繋がっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は『AOKI』から金銭受領を報じられた、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事にスポットを当ててご紹介してきました。
今後東京地検特捜部の捜査でなにか動きがあるかもしれませんから、注目していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。


